施術に際し、患者さんの背中は丹念診ています。
先ず背骨全体を視ます、背骨がアーチを描きながら真っ直ぐ伸びているか、横に湾曲、後弯、前弯していないかなどです。
次に肩甲骨や骨盤の左右差を視ます。
筋肉の隆起、張りも確かめます。
肩甲骨や骨盤の際にはコリコリとした硬結がよく見つかります。
触診では、背骨を上から下に三本の指でなぞってゆきます。
私の師匠、大串重吉先生は背骨のツボを見つける名人でした。
異常がある場合には、僅かですが棘突起間が狭くなっていたり、陥没、突出した場所があります。
背骨を触診して「なんか変だな」と感じる場所を軽く押さえると痛みがあったり、その左右に小さな反応点があることが多いですね。
ストレスがある方は肩甲骨あたりの胸椎に圧痛点が見つかります。
女性の場合は、腰椎が反り、背骨が前弯している方が多く、
男性は腰椎が後弯している方が多い傾向があります。
どちらの方も周囲の筋肉がカチカチに緊張しています。
ツボは指先で皮膚を触れながら、窪みや膨隆、凝りがある場所を探し取穴していきます。
背中は歪みよる多様な反応点がでる部位です。