お腹を触って症状を診る「腹診法」といいます。
漢方医学、鍼灸医学では古代中国から近世日本にいたるまで多様な腹診法があります。
私はまず、患者さんのお腹を目で見て色、艶、形を確認します。
みぞおち、肋骨の下を触れます。ストレスがある方はこの周辺が硬くなっています。横隔膜が緊張しているのかも知れません。
おヘソの周りを軽く押えます。お腹に張りがない方は、手が深く沈みます、虚弱傾向の方には多いですね。
押えてキリッとした痛みがある場合は「瘀血」という慢性の痛みがある方に多い反応です。
お腹に触れて拍動を強く感じる場合も、ストレスが強い状態の方が多いようです。
トントンと打診して腸内のガスの状態も診ます。
施術にあたっては反応があるお腹のツボに浅い鍼を施すことが多いですね。