地方にいると生のお相撲さんを見ることはあまりないのですが、テレビの画面からも身体の大きさは分かります。
「ルポ 筋肉と脂肪 アスリートに訊け」平松洋子(新潮社)によると、お相撲さんは稽古後、毎朝ちゃんこ鍋を食べて身体を大きくします。
ちゃんこは肉や野菜を同時にとれ栄養価にとんだ「最強食」なのだそうです。
力士は一見肥満にみえますが、骨と筋肉だけで90キロ以上のスーパーボディです。
ある親方の話では、トップレベルは体脂肪30%、筋肉の上に脂肪がのっているくらいが丁度いい。
また、脂肪がないと闘えない。力士どうしがぶつかる衝撃は凄まじく脂肪のクッションがないと身体が壊れてしますそうです。
体重管理も難しく、力士が大型化している現在、体重は140キロから180キロはないと厳しい。幕中はストレスも多く、10キロ体重が減少する力士もいるようです。
ただ、あまり体重が増えすぎると糖尿など成人病リスクが上がるそうです。
「相撲が強い人は胃腸も強い」とのこと。
ちなみ「ちゃんこ鍋」で鶏肉が多いのは、鶏は二本足だから土俵に手をつかない、という縁起の良さもあるようです。
私が一番印象に残っている横綱はなんといっても「昭和の大横綱 千代の富士」です、
千代の富士は体脂肪も少なく、引き締まった筋肉の固まりの様な体でした。
考えてみると衝撃を筋力で受け止めていた凄い力士だったのですね。