2000年前(前漢時代)の中国医学の古典「黄帝内経」に、
「物産の豊かなところの住民は何でも食べることができ、それなのに肉体労働はあまりしない。そのため、手足が弱くなり冷え、のぼせ症の人が多くなる。その場合、整体療法、マッサージ、按摩療法が発達する。」
太古の昔から、飽食の時代は運動不足になり、筋力が落ちて肩腰の痛みを訴える人が多かったのでしょう。
今の日本もマッサージや整体が人気であるのも、なるほどと思います。
では、鍼はどんな場所で発達したのでしょうか?
「黄帝内経」には「南方の日光がさんさんとふり注ぐ地方は、低地帯でジメジメしていて、果物や発酵食品を食べる。住人の肌のキメは細かい。身体が引きつる症状の人が増え、その場合に鍼治療が適切で発達していく。」とあります。