鍼灸科では「お灸ファン」が増加中です。
普段は鍼を中心に患者さんの施術にあたっていますが、施術中「ここのツボにお灸をしたら効果があがるだろうな」と感じる部位があります。
特に慢性の頑固な痛みの部位、冷えると痛む部位などです、施術に少し馴れた患者さんにはお灸をすすめます。
始めは「お灸って熱いでしょう?」といわれますが、一度据えると「こんなものか、もう終わったのですか。」といわれる場合が多いですね。
お灸はゴマ粒大の直接灸から始めます、少し“ちくっ”とした感覚です、続けて据えない限り痕は残りません。最初はオッカナビックリの患者さんもお灸後の爽快感や体全体が温まる感じ、痛みが緩和することで、施術のたびに「お灸をお願いします」といわれる患者さんが多いですね。腱鞘炎など指先の敏感な部位にはせんねん灸などの台座灸を使用します。
お灸は平安時代に中国から伝来し、江戸時代には「弘法の灸」など各地に家伝の灸法が伝承され庶民の一般的な健康法でした。今では使いやすい台座灸も普及し、静かなブームになっているとも聞きます。
江戸時代には関節の痛みや、痺れ以外にも、安産の灸、頻尿の灸など様々な疾患に対する灸法も行われていました。お灸はこれからも見直されてもらいたい健康法です。
というわけで4月13日(土曜日)午後3時半より当クリニックホールで
「ためしてお灸ライフ」というテーマでお灸教室をいたします。
伝承されてきたお灸法を台座灸を使って家庭でできる健康法に応用できるようご紹介したいと思っています。
どうぞお気軽にお越しください。