よく患者さんにウォーキングの習慣をお奨めしています。
ウォーキングの効果には脂肪を燃やしてメタボ予防、脳の活性化、心肺機能の強化、ストレス解消などがあげられます。
メタボ予防やダイエットには20分以上の汗ばむくらいのウォーキングを週4回程度行う必要があるでしょう。
ウォーキングは肩、腰、膝などの運動器の痛みの予防にもなります。
人間は450万年前、2足歩行を始めてから体に無理をかけない歩行を進化させてきました。
脊柱をS字にカーブさせ、骨盤を立て、大殿筋を肥大化し、足の底にアーチをつけました。この姿勢は重力に対して最小の負荷で自動的に足が運べるようになります。他の動物は人間のように長時間歩き続けることは出来ません。
ただ不良な姿勢で歩くと偏った筋肉に負担をかけ、腰痛や膝の障害の原因になります。加齢による筋力の減少も同様です。
良い姿勢で歩くには、第一に踵から着地すること、重心は踵から足の親指に移動していきます。着地後に膝が伸び膝関節は安定し、衝撃を抑えることができます。
上半身はアゴを引き、胸をやや反らし加減にします。肘は後ろに振るイメージです。下腹を引っ込めるようにすると体幹がまっすぐになり踵着地が容易になり、全身の筋肉がバランスよく使われます。
良い姿勢で歩行すると血液循環がよくなり不良姿勢でおこった筋肉疲労を改善することができるでしょう。