肩こりで来院される患者さんは猫背の方が多いですね。
最近は長時間パソコンで作業される方に目立ちます。
患者さんの姿勢を横から観察すると頭が肩関節より前にでています。頭部はボーリングのボールほどの重さがあり、2・5センチ前に出るごとに頚部の負荷が4㎏増えるといわれています。
また、皆さんアゴが上がっています。アゴが上がると後頭部の筋肉が緊張し、頭痛、顎関節症の原因になります。呼吸も浅くなります
頚椎はストレートネックになり湾曲が減少します。首の筋肉は棒にようにカチカチになります。
首の前側も緊張し、胸郭出口症候群という手が痺れてくる場合もあります。腕は挙げにくくなり、少しずつ肩に負担がかかり五十肩になる方もおられます。
さて猫背を改善するには座位でデスクワークならばまず骨盤をまっすぐ立て、やや胸を後ろに引き、アゴをぐっと引きましょう。アゴを引くと頭が体幹の真上に乗るようになります。舌を上顎に着けるとアゴが上がるのを抑制できます。
最後に頭のてっぺんから糸で吊り下げられているイメージをもつと姿勢が整います。
それでも同じ姿勢を長時間とると猫背に戻ろうしますので、作業を20分ごとに意識的に姿勢を整えましょう。