先日、四歳の息子と熊本市近郊の金峰山(665m)に登山、山頂は老若男女で大賑わい。中には乳児を抱っこ紐でかかえて登ってくる女性もおられました。
金峰山に登るといつも思い出すことがあります。数年前、通称「さるすべり」という急な坂を一人で岩に手をかけながらハアハアと登っていると、やはり一人でトントントントンと降りてくる男性、軽快な足取りです。けっこう高齢の方とお見受けしました。
すれ違いざま「こんにちは!良い天気ですね」と元気に声をかけられ、こちらも挨拶して、ふと振り返ると弾むように遠ざかるリュック、白リュックに赤いビニールテープかなにやら文字らしきものが貼ってある、よく見ると「米寿」いう字が躍っておりびっくりしました。
山頂まで往復してクルマで下山していると、またあの「米寿リュック」のご老人、バス停までの長い道のりをてくてく歩いておられました。八十八歳で登山!「自分もこうなりたいものだなあ」としみじみ思いました。